萩の葉旅行記

大学生がケチケチ旅行する様を記録しています

【大人に変わったら】いざ北陸へ① 夜の大阪へ

毎年3月中旬には各鉄道会社がダイヤ改正を実施し、鉄道ファンは様々な情報に目を光らせながら現役を退く車両に別れを告げ、これからの時代を担う車両の登場に沸き立つのです。

今回、2024年3月のダイヤ改正では、北陸新幹線金沢ー敦賀間の延伸という日本の鉄道史に残る大イベントがありました。そしてその陰で、並行在来線となる北陸本線IRいしかわ鉄道とハピラインふくいという2会社の第三セクター路線に生まれ変わり、それに伴って往年の名特急であったサンダーバードしらさぎ号は運転区間を縮小し、ダイナスター号やおはよう・おやすみエクスプレスは運転を終了することになりました。

今回はダイヤ改正で大きく変わる北陸へ、足を伸ばしていこうと思います。

いざ西へ

さて早速西へ向かいます。

今回はスケジュールの都合上どうしても午後出発になってしまいましたので、大阪まで18きっぷで向かい1泊することにしました。

東海道を西へ下る行路は前にもご紹介していますので端折りながらご紹介します。

ショートカットしていきます

正直悲しい

夜の大阪へ

20時半過ぎに大阪駅に到着、ここからひとまずホテルのチェックインを済ませることにします。

いつも迷います

ホテルは船場にあるので、大阪メトロで移動していきます

無事チェックインして荷物を放り投げたらいよいよ夜の大阪へ向かいます。

最初に急ぎ足で向かったのは天ぷら大吉、場所は南海難波駅の高架下で堺筋線からだとまあまあな距離を歩くことになります。

 

なんとか到着。お昼をほとんど食べていなかったこともあり勢いにまかせ大量に注文してしまいました。

大ボリュームの天丼と名物のアサリ汁

海鮮系も旨いし野菜も旨いし(幸)

このお店の足元には貝殻が大量に落ちています。なんとアサリ汁の貝殻を床に直接捨てて良いのだそう。恐る恐る放り投げていきます。音が気持ちいいです。

さてお腹は限界まで膨らみ、あまりのボリュームに満足を飛び越えてしまっていますが、ここからどうしても行きたかった場所に向かいます。

まるで異世界 飛田新地

難波から歩いて日本橋の方に向かい、堺筋線に乗り込みます。

数分で動物園前駅に到着。このあたりは西成というあまり治安が良くないとされているエリアがあります。そのバイアスを抜きにしても、駅前から続く商店街の空気感は異様です。人がほとんど歩いていませんし、ずっと続くシャッター街の店看板などもどこか画一的で、心なしか足早に動いてしまっていました。

どこか重い空気感が漂う

動物園前駅から10分ほど商店街の中を歩き、逸れた脇道に目を向けてみると、突然江戸時代のような街並みが遠くに見えます。この景色もまた異様で、まるで吸い込まれるようにその街へ足が動きました。

 

並ぶ白い提灯のような店看板、並ぶ絶世の美女たち(本当にびっくりするほどかわいい)、歩いているだけで「お兄さんラストやで~」と声を掛けられ続けます。

どうやら飛田新地の店々は24時で一斉に閉店するそうで、飛田新地にある公衆トイレの中で蛍の光が流れていたのが衝撃的でした。

無数のお姉さんたちに見つめられ、胸躍りまくりの20歳男子大学生。ただ、お金がありません。15分で1万数千円・・・これは恐ろしい金額で、勇気のいる投資であるのだと・・・漢になるべき悩み抜きました。マリオカートよりも周回していたと思います。

結論として、緊張のあまり、店には入れませんでした。情けない。

ただそこで見た景色の数々には大いに価値がありました。日本国内とは思えない、ディープな世界がそこにはあったのです。

おどろおどろしい壁

堺筋線の終電は、随分と遅い時間まで動いてくれていて、24時を過ぎていてもホテルに帰ることが出来ました。

乗ったのは反対方向の正雀行・・・

その日は随分と気持ちよく寝れました。

次回、最速のサンダーバードで福井へ

【めっちゃ面白い】飛騨へ一人旅② 下呂駅から下呂温泉合掌村まで

前回特急ひだにて下呂までやってきました。

 

tibe.hatenablog.jp

 

ここからは下呂駅周辺を観光していきます。

線路を跨いで温泉街へ

下呂駅は流石下呂温泉の観光拠点であるからか立派で、駅前には広めのロータリーもあります。駅前から温泉街に来たという旅情を感じてしまうほどです。

下呂駅舎

駅前の観光案内所 何がモチーフなんだ・・・

駅前には随分と目立つ観光案内所があり、レンタサイクルなども出来るようです(使用していないため詳細は不明)

下呂駅の改札口は温泉街とは反対側にあるため、地下道で線路を潜ります。

トランクケース用のスロープもあり

トンネルをくぐると一気に市街地感が増してきます。

地下道を渡った先には大きめの交差点が

橋を渡り合掌村へ

さて、温泉街のメインストリートは飛騨川を渡ったところになるようです。思った以上に飛騨川の幅が広くなっており、川を跨ぐ下呂大橋も立派なものになっています。

橋の前にあったモニュメント 思った十倍熱いお湯

川を渡ると整備された支流に沿って温泉街が形成されています。この川に沿って温泉街が形成される光景は、草津有馬温泉のソレとよく似ています。

温泉街の入り口の看板 カエル君の持つノボリが強烈

今すぐ温泉に入りたい気分ですが、先に汗をかいておこうということで坂を上り合掌村を目指します。

温泉街の端には大きめの公園があり、そこからはかなり厳しい勾配の坂を上ります。そうして駅からカレコレ20分ほど歩くとついに目的地に到着します。

下呂温泉合掌村

www.gero-gassho.jp

入場料は800円となっています。思った以上にお高い・・・!文化遺産を保存しているのだから喜んで払います。

ということで早速入場。

思っていた以上に広い!

中に入ると大きめの広場に合掌家屋が幾つか並んでいます。中には劇場や資料館などがあり、ただ合掌家屋を見るだけではなく様々な体験や学びがあるようです。

貴重な合掌家屋が保存されている

自分もまるでそこで暮らしているかのような・・・

家屋内では人形を用いて当時の人々の生活を再現しており、合掌家屋での生活の一部を覗くことが出来ます。寒い地域ながら人の温かみを感じます。

クレイジーな滑り台

さて一通り合掌家屋を見学し奥の方へ進んでいくと「この先有料滑り台」の文字が。

有料の滑り台という強烈なフレーズに惹かれ、地下通路を抜けてもう一つのエリアに向かいます。

 

もう一つのエリアにはお茶屋さんとカエル神社の文字、そして奥の傾斜には何やら長い滑り台の姿が・・・

早速滑り台用の敷物を借りて滑り台の入り口を目指します

思った以上に滑り台の入り口は遠く、山登りが続きます

かなりの高さ

滑り台の入り口は改札口のようになっており、100円玉を入れるとゲートが開きます

かなりしっかりとした作り

思った以上にスピードが出て無意識に減速してしまいます

写真だとなかなか伝わらない...

ぐるっとループするところでは曲がり切れず遠心力で右側を思いっきり擦りました

滑ればわかるトンデモ急カーブ

大学生の私でも一人でキャッキャ騒げるレベルでスリル満点!楽しいです(寂)

遊行僧円空の資料館「円空館」

合掌村の入り口から一番奥のエリアには蔵のような見た目の資料館があります。

これは下呂から日本中を行脚し数々の仏像を作った円空という僧の資料館のようです。中には様々な仏像や展示がされています。

かなり立派な造り

www.gero-gassho.jp

楽しんだ最後に足湯で癒されよう

なんとこの合掌村の中には足湯が設置されています。

追加料金は無料で、近くに足湯用タオルが販売されています!(確か200円だった気がしますが間違えていたらごめんなさい)

寒かったこともあり痛いほど熱く感じました...

最初は熱いですが慣れてくると芯まで温まって堪りません。

文化遺産に展示にアトラクションと足湯にと盛り沢山で大満足!

所要時間は約1時間程度で見学しましたが、かなり見ごたえのある展示に面白すぎるアトラクションにと大満足でした...!

本当に多くの資料があるのでもう少し時間に余裕をもってまた見学に来たいと思います。

 

次回、下呂温泉に入ろう

【新型車両】飛騨へ一人旅 ①特急「ひだ」

多くの鉄道ファンに惜しまれながらキハ85系という世紀の名車両が引退し、次世代の車両であるHC85系が導入された高山本線。山岳路線たる車窓の中には飛水峡と呼ばれる隆々とした岩肌が続く名勝地があったり、雄大日本アルプスの山々を拝めたりとボリューム満点。

そんな高山本線で、下呂温泉高山市街地を観光してきましたので、その旅の振り返り記事になります。

18きっぷで岐阜へ

またいつものように18きっぷです。さすがに毎シーズンごとに利用すると東海道線の車窓も見慣れたものになってきました。品川から出発する始発の東海道線に乗車していきます。

贅沢な旅路を「ホームライナー」で

さて熱海からいよいよJR東海の管轄に入ります。東海と言えばこの車両、313系がお出迎えです。

さて、ロングシート自体はもう慣れたものですが、ボックスシートクロスシートのように前から後ろに流れていく車窓を楽しむことは出来ません。ちょっと勿体ない。

折角なので、欲に負けて追加料金を支払い特急車両に乗車します。

贅沢なことです

ふかふかで幸せです。追加料金330円の価値あり


まだ朝は早いですが、おそらく普段使いの方々が利用していました。窓際が8割埋まっているぐらいの乗車率です。

朝焼けの富士山 雄大すぎて言葉を失うほど

サクサク乗り換えて岐阜へ

さすがの東海道、静岡、浜松など名立たる主要駅にてサクサク乗り換えて一路西を目指します。豊橋からはいよいよ新快速の名が電光掲示板に表示されます。

クロスシートの快適性は段違いです。ビュンビュン駅を飛ばしながら岐阜を目指します。

岐阜から特急「ひだ」に乗車

さて岐阜からは乗車券と特急券を購入し新型の特急列車「ひだ」に乗車していきます。名古屋から堂々8両編成のひだ号が入線します。この特急は岐阜駅にて進行方向が変わるため、座席は進行方向とは反対を向いています。乗車率は8割から9割ほど。かなりの盛況です。

最新車両HC85系(下呂駅にて撮影)

真新しく近未来的な外装に見惚れつつ車内へ入ります。デッキは木の温かみを感じることができるもので、これから目指していく飛騨のイメージによく合います。

温かみある車内

座席も温かいオレンジ色。座り心地は東海道・山陽新幹線に投入されている最新型車両のN700Sを思い出させます。

飛騨路へ

列車は気動車特有のエンジン音と共に岐阜駅を発車していきます。ただ、このエンジン音もそこまで大きくないので静音性もかなりよいです。

窓は大きく、日よけがカーテンなので、前の座席の方がカーテンを閉めていても窓との間の隙間から広く景色を楽しむことが出来ます。

列車はしばらく岐阜北部の市街地を爆走し、途中名鉄線と並走したりしていると飛騨路の玄関口である美濃太田に到着します。ここから本格的に山岳地帯に突入します。美濃太田から飛騨川にそって進んでいくとすぐに、高山本線車窓のハイライトの一つ「飛水峡」に差し掛かります。川の流れによって削り削られた岩肌は「切り立った」という表現が似合うように迫力のあるもので、「甌穴(おうけつ」と呼ばれる穴が開いた奇岩が多く観察できます。

車窓の一部 なかなかうまく撮れず・・・

飛水峡は名古屋からであれば進行方向右側(A席側)からよく見えます。

そこからも高山本線は飛騨川を度々渡りながらどんどんと北上していきます。高山本線は単線であるため、途中列車行き違いのために停車します。対向の列車もそれなりに乗車率があってこの特急の盛況ぶりが伺えます。

岐阜から約1時間と20分、列車は日本三名泉が一つ、下呂温泉のお膝元である下呂駅に到着します。

次の記事では下呂駅周辺での観光を振り返ります

【ゆる解説】普通列車グリーン車のススメ 座席から乗り方まで

関東にお住まいの方で東京方面に通勤や通学を特にJRを使ってされている方であれば一度は普通列車にやたら存在感のある二階建ての車両が連結されているのを見たことがあるでしょう。

四葉のマークが特徴的

これはグリーン車と呼ばれるもので追加料金を支払うことでリクライニングシートにて快適に移動ができる車両になります。

今回の記事ではこの普通列車グリーン車の利用方法からオススメの使い方などをご紹介いたします。

普通列車グリーン車の概要

グリーン車は通常の乗車券もしくは定期券に加えて「自由席グリーン券」を購入することで利用することが可能です。グリーン券は駅の券売機や改札内やホームにあるグリーン券売機(一部の交通系ICカードのみ対応)、またはモバイルSuicaのアプリ内にて事前に購入が可能です。車内でも購入できますが車内料金として260円が上乗せされます。

グリーン車の料金

グリーン料金は以下の図の通りです。

車内で購入した場合には260円上乗せされます。

 

平日

休日

50kmまで

780円

580円

51km以上

1000円

800円

距離はYahooの乗換案内などで確認できますのでそちらを参照するとお得に利用することも可能です!長く乗れば乗るほどお得なのは間違いないですが・・・


普通列車グリーン車の運転区間

東京または新宿から関東各地へ伸びていく以下6つの路線の普通列車には二階建ての特別車両「グリーン車」が連結されています。

https://www.jreast.co.jp/railway/train/green/ から引用

グリーン車は乗り換えが可能!

グリーン車は同一方向に利用する場合に限って乗り換えても引き続き利用することが可能です。

あくまで一例として・・・

上の場合だと東海道線にて途中の戸塚駅までグリーン車を利用し、改札を出ずに横須賀線総武快速線直通)の列車に乗り換えることで通しのグリーン料金になっています。

グリーン車の利用方法

グリーン券を買う ①駅の券売機・ホーム上のグリーン券売り場にて

さてここからは実際にグリーン車を利用する際の手順を紹介します

まずは改札の外にある券売機にてグリーン券を購入する場合についてです。

基本的には改札口にある緑色と黒色の機械で購入することが可能です。水色の機械(指定席券売機)では購入できないので注意が必要です。

もっときれいに撮れた気もする

まずは左上にあるグリーン券のタブをタッチします。すると紙の切符かSuica式のものか選択する画面になります。紙でもSuicaでもその先の操作は同じです。


切符かSuicaかを選択すると当記事にもあったような路線図が出てくるので自分の目的地に通っている路線を選択します。

するとその路線の駅の一覧が表示されるのでその中から目的地の駅を選択します。あとは料金を支払うのみです。切符の場合にはグリーンを利用する区間が印字されたものが発券され、Suicaの場合には残高から自動的に料金が引き落とされてSuica内に情報が書き込まれます。

グリーン料金と共に駅名が表示されます


ホーム上にあるグリーン券売り場でも操作は同じです。こちらはSuica含め4種類の交通系ICカードしか利用できないので注意が必要です。

グリーン券を買う ②モバイルSuicaアプリ内で購入

アプリ内で購入する場合にはメインページの下にあるグリーン券のタブを選択します。


そこから新規購入のタブを選択しあとは乗車駅から降車駅を打ち込めば支払いの画面へと移行します。これもモバイルSuica内にグリーン券情報が書き込まれます。

JREポイントが使えたり以前使った区間を変えたり便利です


グリーン券を買う ③車内購入

グリーン券は車内でも購入が可能です。車内購入の場合はグリーン車の空いている座席に座っていればグリーンアテンダントと呼ばれる係員さんが料金を受け取りグリーン券をその場で発券します。

グリーン車は4・5号車

さてグリーン券を手にしてホームに進みましょう。グリーン車は全ての路線で4号車と5号車になっています。足元の乗車位置目標や頭上に四葉のマークが描かれている案内板があるのでそれを目安にすると便利です。

足元表示の一例です


グリーン車の座席は3種類!

グリーン車は通常の高さの平屋席と2階席、1階席の計3つの区画があります。座席の質や間隔に違いはありませんが目線や屋根の高さなどは変わってきます。

平屋席

通常の高さの区画。屋根が高い分解放感があり居住性は高い印象。またこの区画は車站部であるため座席数が少なく時間帯によっては独り占めできることもあります。

平屋席

2階席

2階建てグリーン車ならではの高い視点からの車窓が楽しめます。窓が内側に覆うような形で設置されているため解放感も抜群。グリーン車といえばこの席という人も多いでしょう。

二階席を後方から

常磐線車両の座席


1階席

普段では味わえない低い視点からの車窓が楽しめます。ホームと同じ高さなので列車が駅を発車するときなどは特にスピード感を味わえます。少し閉塞感はあるもののいつもと違う感覚を味わうにはオススメです。

一階席を後方から

頭上のランプで空席を確認

普通列車グリーン車は全席自由席になっています。車内に入ったら頭上のランプの色を確認しましょう。ランプが黄色であればすでに誰かが着席しています。赤色であれば空席です。

頭上赤い丸部分にランプとセンサーがあります


Suicaグリーン券の場合は頭上のセンサーにタッチ

ランプが赤色の空席に着席したら、Suicaグリーン券の場合は頭上のランプの脇にSuicaのロゴが書いてあるセンサー部分があるのでそこにカードもしくは端末をタッチします。するとランプの色が黄色に変わり座席が確保されます。またこの操作によって車内改札を省略することが可能です。

Suicaのマーク部分にかざす


紙のグリーン券の場合はグリーンアテンダントが券面を確認後座席を確保するのでそのまま座っていれば問題ありません!

Suicaグリーン券で座席の途中変更もしくは列車を乗り換える場合

もしSuicaグリーン券にて乗車中に座席を変更する、もしくは別の列車に乗り換えたいという場合、頭上のセンサーに一度Suicaをタッチしておく必要があります。

これを忘れると情報上では変更前の座席に乗り続けている扱いになってしまうため変更後の座席を確保できません。一応もし変更前にタッチし忘れた場合にはグリーンアテンダントにその旨を伝えれば情報を確認後席を確保してもらえます。

 

リクライニングして快適な移動を!

横須賀線総武快速線に導入された最新車両のグリーン車にはコンセントもついています!いつもの移動や遠出を贅沢なものに出来るグリーン車、ぜひ使ってみてはいかがでしょうか。

グリーン車2階席から眺める朝日

 

【みちのくを越えて】北の大地を目指して③ 小牛田ー八戸

前回、小牛田まで進み、乗換時間を使って牛タン弁当を食しました。

ここからさらに東北の奥へと進んでいきます。

 

岩手県を目指せ

さて小牛田からは一ノ関行きの普通列車に乗車していきます。

一ノ関は岩手県最南部に位置する交通の要所です。新幹線も停車し、平泉などの奥州の観光地への玄関口となっています。

15時半過ぎ、列車はついに県境をまたぎ一ノ関駅に到着です。

ここから列車の色が変わります。

車内に大きな変化はないので、乗っている分にはそう大差はありません。

いよいよ岩手に入っていく


地域の学生と共にみちのくの中心地へ

列車は盛岡を目指して発車していきます。

丁度下校時間ともろ被りなので、中高生たちが途中駅で乗車しては下車してを繰り返していきます。盛岡駅手前ではどんどんと車内の密度が増えていき、ついにはラッシュ時の山手線程に乗客を詰め込んで走ります。17時過ぎ、列車は大勢の乗客を乗せみちのくの中心駅、盛岡駅に到着です。

階段前には行列が

18きっぷの難所盛岡ー青森

乗換時間で盛岡駅前をふらつく

 

18きっぷは盛岡から青森方面へ北上する場合途端に難易度が上がります。というのも、盛岡から青森方面に伸びる路線は第三セクター化がなされIGRいわて銀河鉄道に委託されたため、18きっぷで乗車することが出来ないのです。よって、盛岡から追加料金なしで青森方面に向かうためには田沢湖線を利用して秋田方面に迂回するしかありません。ただ、田沢湖線普通列車は本数が少なく、迂回すると時間もかなりかかるので今回は正面突破しようと思います。

やはり新幹線

新幹線は全てを救います。贅沢に投資していきましょう。

今回は盛岡から八戸まで新幹線に乗車します。

ただちなみに、盛岡から八戸までの新幹線の運賃は特定特急料金込みで3560円で普通列車は3110円です。所要時間は1時間変わります。圧倒的に新幹線の方がコストパフォーマンスが高いと思われます。

震える手で発券しました

乗っていきます

快適な移動時間が体を癒します。

空は穏やかな色を帯び始めました

トンネルは多いものの、ところどころから見える景色に目を向けます。

いつの間にか列車は八戸に到着です。

いよいよ青森県

温かいポスターに招かれます

さてここからは有難く特例に甘えて、追加料金なしの普通列車で青森を目指します。

【乗換時間】北の大地を目指して② 福島ー小牛田

前回、東北本線を新幹線も使いながら福島までやってきました。

仙台を目指して

ここからも引き続き仙台方面を目指して北上します。

次に乗るのは白石行の普通列車です。

車両はいつもの701系です。

終点の白石までは35分ほどで着きます。宇都宮から先の東北本線は30分から1時間ほどの距離をピストン運行する形態になっているのが特徴です。

列車は白石駅に到着。すぐに仙台行きの接続列車に乗り換えます。白石駅での接続時間は数分ほどで遠方への移動客を見込んだようなダイヤになっています。

ここからはボックスシートが設置されているE721系になります。やはり車窓を間近に楽しめる点においてボックスシートが設置されていると嬉しいものです。

神車両 仙台駅にて

車窓は東北の長閑な自然から徐々に住宅街へと移り変わっていきます。

仙台到着 怒涛の買い出し

列車は立派な高架線に入り、ついに東北一の大都市である仙台に到着しました。

次の乗換列車までの時間は40分ほど、この時間に仙台駅前で旅行中に使う日用品などをLoftなどで買っておきます。

仙台駅 立派な駅舎とロータリー


流石仙台、駅前には本当に何でもそろっていてしかも主要なショッピングモールは全て歩道橋で駅から移動できるので分かり易いし便利です。(雨の日は大変なのかもしれませんが・・・)

さて、ちょうどお昼時でしたので、仙台と言えばのアレを購入します。

こばやしさんの牛タン弁当(1780円)

いつもの牛タン弁当です。本当はせっかく仙台に来たのでお店で頂きたかったですが、乗換時間的にかなりシビアだろうと予想したため、今回はお弁当にします。

後ほど頂きます。

仙台出発 さらに北を目指す

さて、買い物を済ませて後ろ髪を引かれる気持ちで仙台を後にします。

列車は仙台から松島付近を経由して小牛田を目指します。

途中車窓には松島の風景がほんの少しだけ写ります。

以前同じ路線に乗車した際のもの

小牛田到着 牛タン弁当を頂く

14時半前に終点の小牛田駅に到着です。

次の一ノ関方面の列車との乗換時間が20分ほどあるので、ここで牛タン弁当を頂きます。

美味しそうすぎて最早神々しい

名物の紐を引っ張りホカホカになったお弁当は体にしみます。最高の気分です。ここまでくると都会の喧騒などとは離れて長閑な気分を味わえます。駅弁の似合う駅です。

牛タン弁当を平らげて、まだ温かい箱をバックの中にしまい、ここからさらに北上します。

【贅沢に過酷旅】北の大地を目指して① 横浜ー福島

8月末。私はついに人生で初めて、北海道の地を踏む。

どうせなら海峡を渡ろう

私は旅行好きでありながら、いまだに北海道に上陸したことがありません。

前々から、北海道に初めて行くときには青函連絡船を使って、往年の北海道旅行気分を味わおうと計画していました。何回か延期した末に、ようやく今回その旅に赴くことが出来ました。

18きっぷでも贅沢に

今回も苦学生らしく18きっぷでの移動ですが、いかんせん1日中動くことが予想されていたので、道中かなり楽をしました。

宇都宮線はグリーンで

早速神奈川から北上していきます。

トップバッターは宇都宮線に直通する上野東京ラインの宇都宮行です。

横浜から東京・埼玉を跨いで栃木の中部まで一本で向かえるというのは恐ろしいことですが、当たり前に毎日何本もの列車が長距離運転をしています。

長距離が故に、この列車には特別車両のグリーン車が設置されています。

休日ならば800円追加することでリクライニングシートに腰かけてラクラク移動することが可能です。

2階からの開けた景色は格別

宇都宮からは新幹線でショートカット

ウトウトしていると列車はいつの間にか宇都宮駅に到着していました。

ここから今度は新幹線に乗り換えます。

18きっぷでは新幹線に乗ることが出来ないので乗車券と特急券の両方が必要になります。少し高いですが時間と快適性を買ったということで自分を納得させます。

速い・快適・最強

ボーナスタイム継続です。

新白河でボーナス終了 鈍行旅へ

さて新幹線で宇都宮から40分ほどで新白河駅に到着です。

ここからはしばらく在来線を使います。18きっぷの本領発揮です。

ここからいよいよ東北に入っていく感覚になります。恐らくはいつもの車両を拝むからです。

ロングシートなやつ しんどい

18きっぷで北に向かったらほぼ確実にお世話になる車両です。

ロングシートなのが個人的には悲しいポイントですが、安い切符で乗せてもらっているので贅沢は言えません。新幹線使えという話ですから・・・

郡山を経由し福島へ

さて新白河からは40分ほどかけて福島県第二の都市である郡山へ向かい、乗り換えて福島駅を目指します。ロングシートでのんびりと移動していきます。(電車はガッツリ飛ばして走りますが・・・)

そして郡山駅から45分ほどで福島駅に到着です。時刻は11時半ごろ。お昼時といったところです。

ここからまた乗り換えて、仙台を目指します。

福島駅 駅前のエスパルが見える