【大自然を体感】屋久島訪問記① 鹿児島空港ー白谷雲水峡
先日発生した台風10号は日本を南からゆっくりと進行し、各地に被害をもたらしました。
その中でも屋久島の弥生杉が折れてしまったというニュースは衝撃的なものでした。自分は6月中旬にこの屋久島を訪れていたので、今回はその際の紀行文をここに掲載しようと思います。
鹿児島空港から飛行機で移動
実を言えばこの日は屋久島に行くか迷っており、鹿児島市内で朝方迷った末に鹿児島空港までシャトルバスで移動し、鹿児島空港から屋久島空港までのフライトを空港で押さえました。今回は自分の身分を有効に活用するべくスカイメイトを利用しました。これはJALが展開している割引サービスであり、学生であれば当日空きのある便に割引価格で搭乗できるというモノです。大変助かります。ありがとうございます。
鹿児島空港の展示室を鑑賞
鹿児島空港にはSORA STAGEという入場無料の展示室があり、ここでは鹿児島空港の歴史や各航空会社の機体デザインの紹介に加え、尾翼やジェットエンジン内のファンブレードなど実際に使われていた部品が展示されているなど無料とは思えないほど見ごたえのあるブースでした。有料のフライトシュミレーターや実際の機内を再現した展示なども用意されており、飛行機に乗らないという方でも十分に楽しめる内容だと思います。


機体はプロペラ機
さて展示も楽しんだところでいよいよフライトです。ここで人生初のプロペラ機。自分は飛行機のヒュンとなるあの感覚が苦手なので、小型なプロペラ機に一抹の不安を感じながら搭乗していきます。


離陸後は右側に桜島が一望できる
飛行機はほぼ定刻通りに鹿児島空港を離陸しました。機体が上昇していく中、機窓には森や田畑など豊かな自然の景色が広がります。そして海沿いまで進んでいくと凄まじい存在感を有す桜島が現れてきます。

地上から見てもさすが鹿児島の象徴と感じざるを得ない桜島ですが、上空から見てもその存在は圧巻。湯気のようなものが火口と思われる部分から漏れ出ている様もまさに桜島であるなと感じます。ああ雄大。
ある程度進むと開聞岳や三島村も視認可能
桜島を越えさらに南に進むと指宿の辺りを過ぎたあたりで開聞岳を眼下に拝むことが出来ます。上から見ても随分ときれいな形をしており、「薩摩富士」の異名が付くのも納得できます。

開聞岳を過ぎるといよいよ機体は海上を飛行します。少し経つと三島村を遠くに見ることが出来ます。ここも行きたかった…

屋久島に接近 山々の大きさに驚愕
鹿児島空港を離陸して20分ほどで眼前に雲を纏った陸地が現れます。そこから期待が進むごとに雲の上に佇む雄大な山々が現れます。ついに屋久島に近づいたのです。

海岸線の民家や田畑を肉眼で視認出来る距離になるころには機体は着陸態勢を取っており、鹿児島空港から約25分で屋久島空港に到着しました!
屋久島空港近くにてレンタカーを借りて島内観光へ
プロペラ機から歩いて屋久島空港のターミナルへ向かいます。どことなく漂う穏やかな、しいて言うなら南国の空気感のようなものを感じながら預けていた荷物が出てくるのを待ちます。

空港に直接レンタカー会社の方が迎えに来てくださり、空港から少し移動した後レンタカーを借ります。一人旅なので中々割高ですがその分ハードスケジュールで動きます。
まずは白谷雲水峡へ
屋久島は想像以上に広く、日帰りとなるとかなり行き先を絞って観光する必要があります。屋久島と言えば縄文杉と呼ばれる屋久杉が名物ですが、こちらは全力登山で往復10時間ほどかかるということ…装備も時間も体力もないので今回は諦めて車で向かえる白谷(しらたに)雲水峡を目指します。
屋久島空港からは車で約40分。島をぐるりを囲うように道が敷かれていますがこちらは信号が少ない為随分快適に流れていきます。道を走っている中で思っていた以上にドラックストアやスーパーマーケットなどがあり生活感があることに驚きました。自然豊かなのはもちろんですが、現代的な人の営みも垣間見えます。
宮之浦港に近づいたところでいよいよ山間部へと進んでいきます。山間部の道路も大変キレイでこんな場所まで工事が行われているということに感謝しかありません。途中道幅を広げるためであろう工事なども行われており、より一層快適で安全な道路になっていくのだと思いました。
ドンドンと登っていくうちにところどころ視界が開ける場所があり、眼下に広がる雄大な自然に見惚れてしまいそうになります。そしてだいぶ標高が高くなったあたりで道は車がすれ違えないぐらいの幅になっていきます。ここで事件が…
猿に道を塞がれる。
丁度道路幅が狭くなるところで道路になんか落ちている…と思って近づいていくとなんとそれはお猿さんの大群でした。道のど真ん中で毛づくろいをしていたのです。
人生初の体験に困惑するしかなく、車の外に出るのは危険だと思い車内から猿たちが動くのを待ちました。5分ほど経っても動く気配が微塵もないのでクラクションを鳴らしてみますが我関せずという様子。10分ほど経ち、もう待つしかないのだと悟ったころに猿たちは遂にハイハイといった具合に移動を始めやっと動き出すことが出来ました。自然との距離の近さに驚くばかりです。

ここからはしっかりと峠道という印象でした。一気に森の中に入っていくような感覚で進んでいくとなんだかんだ1時間ほどで白谷雲水峡に到着です。
手軽に屋久島の自然を体験可能ー白谷雲水峡ー
無料駐車場に車を止め、少し歩いて入り口を目指します。なんと駐車場の脇には喫煙所とトイレが設置されています。こんな山奥なのに驚きです。
入り口で自然保護費500円を支払い、貸し出されていた立派な棒を借りて、いざ森の中へと入っていきます。
入り口付近のエリアはかなりしっかりと整備されており、装備がそこまでしっかりしていなくても観光が可能であると感じました。ただ苔むす森と呼ばれるエリアに向かう道はまさに登山道と言った具合で、しっかり準備をしないと厳しいと思われます。
自分はそこまで万全の装備ではなかったことに加え、時間もそこまで多くなかったため入り口付近をライトにめぐる弥生杉コースを選択し、さっそく最初の見所である弥生杉を目指して進んでいきます。
汗だくになりながら弥生杉へ
いくら整備されているとはいえ、階段等のアップダウンもなかなか足に堪え、汗だくになりながら美しい自然の中を進んでいきます。
自分の中では弥生杉を見物したと記憶しているのですが、写真フォルダを確認するとドンピシャでまさにこれだろうというモノが見つかりませんでした…検索を掛けてみると自身が見た弥生杉かもしれぬソレを説明付きでもっと真下から拝めたようで、後悔の念のみが積もります。台風で折れてしまいもう巨木たる様は数千年見れないでしょうから勿体ないことをしてしまいました。

弥生杉から川沿いへ向かい二代大杉を目指す
弥生杉から今度は二代大杉と呼ばれる杉を目指します。道中美しい杉や、巨石に見惚れながら進んでいくと川にぶつかります。


白谷雲水峡の入り口付近はこの川に沿って歩道が整備されており、さつき吊橋と呼ばれる吊り橋が掛けられています。

そこから少しだけ進んでいくと二代大杉に到着です。
こちらではまさに杉の足元から見上げるような形で鑑賞することが出来ました。

川に沿って入口へ戻っていく
二代大杉から先のエリアは本格的な登山道です。なので無念ですが今回はここで引き返し、川に沿って入口へと戻ります。
川はまさに雲水峡という名前にふさわしく、まるで雲のような色を纏って巨石の間を流れていきます。そこに漂う音は格別で、森に入れば苔に囲まれた静寂が、川辺に出れば激しい水の流れと静と動の差が激しいのも見どころの一つです。

川遊びしている修学旅行生のような方々も見かけ、青春の一ページを覗いたような気分になりましたが、自分は着替えも何も持っておらず、さすがにその眩しすぎる空間に飛び込むのも野暮だと思い、端っこの方で水を軽く掬っていました。水はとにかく綺麗で透き通っており、ここで遊んだらさぞ爽快でしょう。
次回はここから車で間近に迫ることが出来る屋久杉に関して書ければと思います。