関東にお住まいの方で東京方面に通勤や通学を特にJRを使ってされている方であれば一度は普通列車にやたら存在感のある二階建ての車両が連結されているのを見たことがあるでしょう。
これはグリーン車と呼ばれるもので追加料金を支払うことでリクライニングシートにて快適に移動ができる車両になります。
今回の記事ではこの普通列車グリーン車の利用方法からオススメの使い方などをご紹介いたします。
普通列車グリーン車の概要
グリーン車は通常の乗車券もしくは定期券に加えて「自由席グリーン券」を購入することで利用することが可能です。グリーン券は駅の券売機や改札内やホームにあるグリーン券売機(一部の交通系ICカードのみ対応)、またはモバイルSuicaのアプリ内にて事前に購入が可能です。車内でも購入できますが車内料金として260円が上乗せされます。
グリーン車の料金
グリーン料金は以下の図の通りです。
車内で購入した場合には260円上乗せされます。
平日 |
休日 |
|
50kmまで |
780円 |
580円 |
51km以上 |
1000円 |
800円 |
距離はYahooの乗換案内などで確認できますのでそちらを参照するとお得に利用することも可能です!長く乗れば乗るほどお得なのは間違いないですが・・・
普通列車グリーン車の運転区間
東京または新宿から関東各地へ伸びていく以下6つの路線の普通列車には二階建ての特別車両「グリーン車」が連結されています。
- 上野東京ライン・湘南新宿ライン(以下3路線とほぼ同義)
- 東海道線(~熱海・伊東・沼津)
- 高崎線(~高崎・前橋)
- 宇都宮線(~宇都宮)
- 横須賀線(~久里浜)
- 総武快速線(~上総一ノ宮・君津・成田空港)
- 常磐快速線(~勝田・高萩)
グリーン車は乗り換えが可能!
グリーン車は同一方向に利用する場合に限って乗り換えても引き続き利用することが可能です。
上の場合だと東海道線にて途中の戸塚駅までグリーン車を利用し、改札を出ずに横須賀線(総武快速線直通)の列車に乗り換えることで通しのグリーン料金になっています。
グリーン車の利用方法
グリーン券を買う ①駅の券売機・ホーム上のグリーン券売り場にて
さてここからは実際にグリーン車を利用する際の手順を紹介します
まずは改札の外にある券売機にてグリーン券を購入する場合についてです。
基本的には改札口にある緑色と黒色の機械で購入することが可能です。水色の機械(指定席券売機)では購入できないので注意が必要です。
まずは左上にあるグリーン券のタブをタッチします。すると紙の切符かSuica式のものか選択する画面になります。紙でもSuicaでもその先の操作は同じです。
切符かSuicaかを選択すると当記事にもあったような路線図が出てくるので自分の目的地に通っている路線を選択します。
するとその路線の駅の一覧が表示されるのでその中から目的地の駅を選択します。あとは料金を支払うのみです。切符の場合にはグリーンを利用する区間が印字されたものが発券され、Suicaの場合には残高から自動的に料金が引き落とされてSuica内に情報が書き込まれます。
ホーム上にあるグリーン券売り場でも操作は同じです。こちらはSuica含め4種類の交通系ICカードしか利用できないので注意が必要です。
グリーン券を買う ②モバイルSuicaアプリ内で購入
アプリ内で購入する場合にはメインページの下にあるグリーン券のタブを選択します。
そこから新規購入のタブを選択しあとは乗車駅から降車駅を打ち込めば支払いの画面へと移行します。これもモバイルSuica内にグリーン券情報が書き込まれます。
グリーン券を買う ③車内購入
グリーン券は車内でも購入が可能です。車内購入の場合はグリーン車の空いている座席に座っていればグリーンアテンダントと呼ばれる係員さんが料金を受け取りグリーン券をその場で発券します。
グリーン車は4・5号車
さてグリーン券を手にしてホームに進みましょう。グリーン車は全ての路線で4号車と5号車になっています。足元の乗車位置目標や頭上に四葉のマークが描かれている案内板があるのでそれを目安にすると便利です。
グリーン車の座席は3種類!
グリーン車は通常の高さの平屋席と2階席、1階席の計3つの区画があります。座席の質や間隔に違いはありませんが目線や屋根の高さなどは変わってきます。
平屋席
通常の高さの区画。屋根が高い分解放感があり居住性は高い印象。またこの区画は車站部であるため座席数が少なく時間帯によっては独り占めできることもあります。
2階席
2階建てグリーン車ならではの高い視点からの車窓が楽しめます。窓が内側に覆うような形で設置されているため解放感も抜群。グリーン車といえばこの席という人も多いでしょう。
1階席
普段では味わえない低い視点からの車窓が楽しめます。ホームと同じ高さなので列車が駅を発車するときなどは特にスピード感を味わえます。少し閉塞感はあるもののいつもと違う感覚を味わうにはオススメです。
頭上のランプで空席を確認
普通列車グリーン車は全席自由席になっています。車内に入ったら頭上のランプの色を確認しましょう。ランプが黄色であればすでに誰かが着席しています。赤色であれば空席です。
Suicaグリーン券の場合は頭上のセンサーにタッチ
ランプが赤色の空席に着席したら、Suicaグリーン券の場合は頭上のランプの脇にSuicaのロゴが書いてあるセンサー部分があるのでそこにカードもしくは端末をタッチします。するとランプの色が黄色に変わり座席が確保されます。またこの操作によって車内改札を省略することが可能です。
紙のグリーン券の場合はグリーンアテンダントが券面を確認後座席を確保するのでそのまま座っていれば問題ありません!
Suicaグリーン券で座席の途中変更もしくは列車を乗り換える場合
もしSuicaグリーン券にて乗車中に座席を変更する、もしくは別の列車に乗り換えたいという場合、頭上のセンサーに一度Suicaをタッチしておく必要があります。
これを忘れると情報上では変更前の座席に乗り続けている扱いになってしまうため変更後の座席を確保できません。一応もし変更前にタッチし忘れた場合にはグリーンアテンダントにその旨を伝えれば情報を確認後席を確保してもらえます。
リクライニングして快適な移動を!
横須賀線と総武快速線に導入された最新車両のグリーン車にはコンセントもついています!いつもの移動や遠出を贅沢なものに出来るグリーン車、ぜひ使ってみてはいかがでしょうか。