前回、東北本線にて福島までやってきました。
ここから、屋台骨へと切り込んでいきます。
奥羽本線に乗り換えて
さて、ここから東北本線から離れて山形方面を目指していきます。
奥羽本線はその名の通り奥羽山脈を貫き福島から山形・秋田を経由し青森を目指す日本有数の長大路線です。福島から新庄までは新幹線と線路を併用するミニ新幹線の区間にもなっています。
特殊仕様な普通列車で板谷峠へ
さて先ほども書いた通りここから新庄までは新幹線と同じ線路を走行します。
その為に、在来線側の車両が特別な仕様になっています。
実は、新幹線とJRの在来線は線路の幅は違うのです。新幹線の方が線路の幅が広くなっています。(一部私鉄ではこの広めの線路幅を採用しているところもあります)
そのため、ミニ新幹線区間の在来線車両は車輪の幅が新幹線仕様になっているのです。
そんな特殊な車両に乗っていきます。
随分特殊な座席配置・・・
719系に乗って一番驚いたのは、見たことのない座席配置です。
写真を撮り忘れたため、イラストで勘弁していただきたい・・・
ボックスシートの両脇にボックスの片割れみたいな座席が配置されています。
セミクロスと呼ぶべきものなのでしょうか・・・
福島駅を発車 すぐに左手から新幹線
16時04分、列車は唸るようにして福島駅を発車します。
発車後、線路は西にカーブしていき東北本線に別れを告げます。
そして左手には新幹線の立派な高架橋が見え、そこから分岐している線路が見えます。
この線路は私たちの走っている線路に沿うように並んだ後、段々と下ってきて在来線と合流します。ここからはミニ新幹線区間です。
福島の市街地からだんだんと山がちな区間へ
列車は西に進路をとり、福島の住宅街を走っていきます。
夕暮れ時の時間。福島駅のゲーセンで遊んでいたんでしょうか、大きなぬいぐるみを抱えた中学生集団や学生、同業者の方など・・・なんだか抒情的な気分になってきました。
こうした他の地域の日常の一コマを覗けるのも18きっぷの魅力です。
遂に峠越えの区間へ
列車はしばらく住宅街を走り庭坂駅を過ぎると、今度は進路を北に変え福島の市街地を眼下にしながらどんどんと急な勾配を登っていきます。
車窓には急に緑が増え、一気に山越えの様相を見せます。
そこから山が深くなってくると、今度は車窓に白銀の要素も現れます。
3月末でも結構残っているのですね・・・
地上のトンネル駅
列車は15分ほど走ったのち、板谷駅に到着。
この駅は雪害防止のため、地上でありながらトンネルの中に駅があります。
分岐器に雪が積もってしまうと場合によっては故障の原因になってしまうのです。
廃駅となった赤岩駅
上の駅名標を見ると庭坂駅の部分が後から付け足されたような印象を受けます。
ここには、2021年3月まで庭坂駅と板谷駅の間存在していた赤岩駅の表示がなされていたのでしょう。
私は今回の移動中この赤岩駅を見逃してしまいましたので、次回は必ずこの目に収めたいところです。
次回は板谷峠の代名詞たる「お餅」をゲットしたいと思います。