4月10日。
4月も中旬に差し掛かろうというこの日。
この日付はそう、春の18きっぷの最終利用可能日である。
丁度一回分残している私は、3月に行くことがかなわなかった桜の名所でも知られる身延山久遠寺に赴くことにした。
甲府駅から身延線に乗車
朝用事があったため、甲府には13:37に到着した。
ここから身延線に乗って途中の鰍沢口(かじかざわぐち)駅まで向かう。
身延線のホームは下り中央本線ホームの新宿寄りに小さく存在している。
東海地区では見ないことはないこの顔。かわいい二両編成。
ローカルな空気を醸し出している。
ボックスシートに腰をかけながら
18きっぷ最終日でもあったので、結構混み合うかなと思っていたが、意外と乗客はそこまで多くなく、むしろ地元の学生の方が多かった。
こうした地域の日常をチラリと覗けるのも18きっぷ旅行ならではの楽しみである。
鰍沢口駅手前までは住宅街をのんびりと
さて列車はボックスシートに丁度二人ずつ腰かけるほどの乗車率で甲府駅を発車。
出発してすぐ次の駅である金手(かねんて)駅の放送が入る。
地域密着型なローカル路線の片鱗をここで感じる。
このあと終点まで、住宅街の中をのんびりと走る。
途中駅で乗客の乗り降り等あるものの、終点に近づくにつれてだんだんと乗客は減っていき鰍沢口到着時には自分含めて4人にまでなった。
急にローカルな鰍沢口駅
14:51に終点の鰍沢口駅に到着。一番前のドアだけが開く。ん~ローカル。
降りてまず驚くのは、山がとんでもなく近いということ。
これまで住宅街をひたすら走っていた手前、この衝撃はすごい。
駅前の空気感もたまらない。
古びた建物に小さなコミュニティーバス。建物の蔭には田畑が広がる。
青々とした山と田に挟まれて、とてつもなく朗らかな気持ちになった。
ここから、”ワープ”して身延へ向かう。