萩の葉旅行記

大学生がケチケチ旅行する様を記録しています

【快適そのもの】身延山久遠寺へ② 特急ふじかわにて鰍沢口駅ー身延駅

前回、甲府駅から普通列車鰍沢口駅までやってきた。

ここからはいよいよ山間の区間に入る。

本数もいよいよ少なくなるため、私はここで”ワープ”することにした

 

 

18きっぷ旅での「ワープ」とは

18きっぷの最大の特徴は「普通列車しかのれない」という点である。

この条件故に破格の値段設定がなされているわけだが、旅行中どうしても普通列車だけだと苦しい場面が存在する。

詳しくは別の記事で述べることとして、今回は「乗り継ぎが悪く、時間がない」という状況にある。今回乗っている身延線鰍沢口駅から普通列車の本数が一気に減る。

 

こうした場合どうするか、特急列車に乗るしかない。

特急に乗る場合、18切符は何の効力もないため、乗車券も併せて購入する必要がある。

こうしたことから「ワープ」と呼ばれるのだ。

 

鰍沢口駅から特急ふじかわに乗車

鰍沢口駅にて待つこと10分、そろりと列車が入ってきた。

ステンレスな車体に長い窓、やたら広い乗車口。

ヘッドマークには「ふじかわ」の文字が青く書かれている。

このふじかわ号は甲府から富士を経由し静岡まで向かう特急列車である。

鰍沢口駅にて 貫禄すら感じる



使用車両は373系と呼ばれるもの。通勤需要にも対応できるような構造で、実際に平日の朝夕に「ホームライナー」という通勤特急としても活躍している。

 

そんな特急に今回は鰍沢口駅から身延駅まで乗ってしまおう。

 

豪華な座席、車内設備

乗車してまず驚いたのは、座席の肉厚さ。

最近の特急列車では座席は薄くスマートなつくりになってきている印象を持っているが、この車両の座席は上品な赤色モケットも相まってかとてもゴージャスに見える。

しかも!フットレストがついているのだ!これは驚いた。

グリーン車でもないのにここまでするのかと感動。

しかも窓がデカい!山間の雄大な風景を満喫できるだろう。

373系の座席 優雅



もっと欲を出すならば、座席の背面にテーブルが欲しい・・・

ただひじ掛けの部分に格納型のテーブルはあるため、パソコン等を利用しなければ不満はないだろう。コンセントもない。

 

気持ちよすぎるモーター音

今回私は富士寄りの先頭車(3号車)に乗車した。

3号車はどうやらモーター車だったらしく、鰍沢口駅を発車した時のモーターの唸り方が最高に好みであった。

気持ちよすぎる。ふかふかの座席も相まって気分最高潮。

 

車掌さんから乗車券・特急券を購入し車窓を眺める。

 

山間の集落の中をのんびりと

鰍沢口を出ると車窓には山肌が迫ってきて、すぐにトンネルに入る。

そこから視界が少し開いては車窓に住宅が現れる。

 

列車は一つ駅を飛ばし、まもなく甲斐岩間駅に到着した。

 

そこからは左手に常葉川を眺めながら、より風光明媚な地域に入る。

 

列車は日蓮などが湯治をしたとされる由緒ある温泉郷の最寄りである下部温泉駅に到着。ここでは数人ほど乗降があった。

 

ついに身延駅

列車は下部温泉駅にて行き違いをしてからゆっくりと発車した。

分岐器を通過した際のジョイント音が心地よい。

ここからは右側の車窓の景色が開けてくる。

昔ながらの日本式住宅が、ほどよい間隔で立ち並ぶ中をのんびりと走る。

日差しが最高にきれいになってきた。

 

少し坂を下り、住宅の密度が高くなってくると目的地のホームが見える。

 

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