萩の葉旅行記

大学生がケチケチ旅行する様を記録しています

【格安!青春!】東京から日帰りで18きっぷ旅を楽しめる場所6選

夏がやってきました、そう

青春18きっぷの時期がやってきました

 

そもそも18きっぷとは

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18きっぷ、もとい「青春18きっぷ」とは全国のJRの普通列車が乗り放題になるフリー切符です。大まかに特徴を書き連ねてみます

  • 1枚12050円(2023年現在)
  • 1枚につき五回分(5日分)
  • 例年春・夏・冬に利用時期が設定されている
  • JR在来線普通列車のみ使用可(新幹線・特急等は使用不可)
  • 途中下車は何度でも可能
  • 有効期限は日を跨ぐまで(例外アリ)

時間はかかるがとにかく安くて自由

18きっぷは普通列車しか使えないという性質上、移動にはかなりの時間を要します。

しかしフリー切符であるため、道中でふらっと下車して観光したりご飯を食べたりすることが出来ます。こうした自由度が高いが出来るというのはこの切符の強みです。

つまり青春18きっぷは途中下車の旅にはうってつけという訳です。

 

個人的日帰りオススメ目的地

ではここから特に日帰りでオススメの目的地を紹介します。

今回の目的地は東京駅を起点にして日帰りが可能な場所となります。

また、この切符は一回あたり2410円となるので東京駅を起点としてこの切符の元を取れるような場所を選びました。ただ日帰りである程度観光もできる場所に絞りました。

所要時間:片道にて要するおおよその時間、乗り継ぎ等々はテキトーなのでお許しを

料金:片道にて途中下車なしで掛かる通常運賃

①小田原・熱海

まずは神奈川県西の城下町小田原と、言わずと知れた関東随一の温泉地熱海です。

オススメ理由はまずアクセスの良さです。

小田原・熱海ともに東京駅から東海道線にて乗り換えなしで向かうことが可能です。またこの区間東海道線にはグリーン車がついているため、追加料金を支払えば快適な座席で移動することが可能です!

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また小田原城や温泉施設等が駅前にあるためラクラク観光を楽しむことが可能です!

小田原でかまぼこを食べて、熱海で日帰り温泉に浸り、グリーン車で帰ってくる。

ほどよい小旅行をぜひ。

所要時間:約1時間20分(熱海までなら約1時間45分)

料金:1518円(熱海までなら1980円)

www.city.odawara.kanagawa.jp

www.ataminews.gr.jp

②成田・成田空港

成田山新勝寺が有名な成田も東京から総武快速線で乗り換えなしで気軽に訪れることが出来ます。駅からも風情ある参道が伸びており、道中には地酒のお店や成田さん名物の鰻屋さんが軒を連ねています。

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また、成田から少し足を伸ばして成田空港に訪れるのもいいと思います。

国際線需要の回復に伴って活気が戻り始めた空港でお買い物やお食事を楽しんだり、展望デッキから飛び立つ飛行機を眺めるというのも乙です。

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所要時間:約1時間15分

料金:1166円(成田空港までなら1342円)

www.nrtk.jp

www.nrtk.jp

③銚子・東国三社巡り

東京駅から総武線を乗り継ぎ、成田からさらに東に進めば、醤油やぬれ煎餅が有名な銚子やパワースポットとして有名な東国三社(鹿島神宮香取神宮・息栖神宮)が見えてきます。銚子駅銚子電鉄という地方私鉄に乗り換えれば初日の出が有名な犬吠埼にも足を伸ばせます。銚子電鉄自体も風情あるかなり面白い路線なので、移動自体も観光の一つになると思います。

鹿島神宮は駅チカですが、他二つは最寄駅からそれなりに離れています。歩けない距離ではないのでぜひチャレンジを。

所要時間:約2時間30分

料金:2310円

www.choshikanko.com

kashimajingu.jp

www.choshi-dentetsu.jp

④横川 碓氷峠信越本線廃線巡り

その昔、高崎から長野方面を結んでいた信越本線という路線がありました。途中横川駅から軽井沢駅の間には碓氷峠という随分険しい峠がそびえており、これを越えるためにとんでもない急勾配を走行する必要がありました。調べるとそれはまあ大変な歴史がこの峠にはあるそうです。

長野新幹線(今の北陸新幹線)の開通に伴い、この碓氷峠区間は難所故にかかる莫大な費用などが原因で廃線になり、現在は代替バスが走っています。

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今や終点になってしまった横川駅周辺には碓氷峠の鉄道の歴史を紹介する「碓氷峠鉄道文化むら」や駅弁界でもトップクラスの人気を誇る「峠の釜めし」のお店があったりと鉄道好きの方には堪らないコンテンツがたくさん存在しています。

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また、体力に余裕があればかつて線路が敷いてあった廃線跡を歩くこともオススメです。坂の険しさに驚かされ、道中には当時の遺産があったりとかなり楽しめます。

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所要時間:約2時間45分

料金:2310円

www.usuitouge.com

⑤宇都宮・日光・鬼怒川温泉

餃子の聖地宇都宮。こちらも宇都宮線にて東京駅から乗り換えなしで気軽に訪れることが可能です。駅前にも餃子の人気店が軒を連ねています。

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また宇都宮から日光線に乗り換えれば日光駅までは普通列車で40分ほどです。

日光駅からは東武バスが運行している「世界遺産めぐり号」というバスがかなり使い勝手がいいので、こちらを有効活用すれば日光東照宮等の世界遺産群をかなり楽に観光することが出来ます。

また、東武線を利用すれば鬼怒川温泉もすぐそこです。

帰りに温泉でも浴びて帰ればすっきりです。泊まりたい気持ちをグッと抑えて帰路につく時のあの悔しさたるや。

所要時間:約2時間

料金:1980円(日光までなら2640円)

www.city.utsunomiya.tochigi.jp

www.nikko-kankou.org

⑥名古屋

急に範囲が広がりましたが、東京から名古屋まで普通列車で移動するとおおよそ6時間ほどです。始発に乗ればお昼前には名古屋に着きます。

名古屋といえば魅力的なグルメたち。味噌カツにひつまぶし、きしめん手羽先に・・・美味しいものだらけです。そんな名古屋でグルメツアーというのも小旅行としていかがでしょうか。

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また、名古屋までの道中、東海道本線は本数も多く途中下車がしやすいので、例えば静岡駅や浜松駅で降りて最近話題沸騰の「さわやか」でハンバーグに舌鼓を打ったりするのも新幹線移動ではなかなか出来ない青春18きっぷならではの楽しみ方でしょう。

所要時間:約6時間30分

料金:5170円

www.genkotsu-hb.com

【幸腹】深夜の秋田駅前で晩飯探し

前回、青春18切符で神奈川から13時間かけて秋田までやって参りました。

時間は到着時点で23時前。ただ夜ご飯は凍み餅を1パック食べただけです。

正直足りません。ぜんぜん。

せっかく秋田まで来ましたんで

旅の魅力のひとつには、やはり現地のご当地グルメを頂くという要素があると思うのです。

流石に私もここで大人しく寝る訳にもいきません。それに深夜の旅先というのもまた新鮮で、私の興味を引きまくりです。ほどほどに夜更かししましょう

結構栄えている秋田駅

ホテルに荷物を置いて、身軽な状態で街に出ます。この解放感がたまりません。

秋田駅の改札口 モニターがあるなど現代的

秋田駅に戻って駅構内を軽く眺めます。

まず思うことはその綺麗さと新しさ。

木材を多く用いていることにも新しさや優しい雰囲気を感じられます。

www.andemagazine.jp

調べてみると、秋田駅は人の集まれる場所を目指して整備がされているようです。

素敵な試みだと思います。駅はただの通過点ではないのです。

 

お店が開いてない・・・

さて、駅を軽く見て今度は駅前に出ていきます。

思っていた以上に栄えていて驚いたというのが正直な感想です。

駅前の立派なアーケード 人がいないこの非日常感

駅前には立派なアーケードが駅直結でそびえていて、雨どころか雪でも快適に買い物が出来そうです。

ただ、終電も行ってしまった23時半過ぎ、こんなにも大きいアーケード街に人がいないというのが随分と新鮮でした。優越感に非日常感、堪りません。

 

ただ、こんな深夜まで開いているお店がなかなかありません。

どうしたもんかと思っていると、どうやら凄そうなラーメン屋がやっているとマップが教えてくれました。行ってみましょう。

罪深き深夜のラーメン

今回伺ったのは、秋田駅から徒歩3分ほどの好立地にある「末廣ラーメン本舗 秋田駅前分店」さんです。黄色い看板が特徴的です

お店の外見 黄色い明かりが煌めく

こんな時間でも外には並んでる方がおり、少し待ってから店内に入ることが出来ました。

中華そばとヤキメシ セルフネギが最高です

席に着き食券を渡し、少しすると前からジャンキーな中華そばとヤキメシが着丼!

空腹と疲労で限界寸前の自分には限りなく眩しく輝いて見えます。

 

旨すぎる。濃口な醤油にストレート麺がスルスルと啜れます。

ネギ好きな自分には尚更たまりません・・・

ヤキメシもこの時間帯に食べていけないものでしょう。背徳感とともに手が止まりません。気が付けばどちらも夢中で食べきっていました。最高。

tabelog.com

調べてみると京都発祥のお店らしいですね

ご当地かはわかりませんが、秋田駅の深夜の空気感に触れられただけでも十分に価値があるようには思います。

 

次回は18きっぷをテーマに、少し話を逸らします。

 

 

【早く着け】18きっぷで秋田へ⑧ 日も暮れたしロングシートを耐えよう 山形ー秋田

前回、山形駅前を全力で楽しみました。

日も暮れていよいよラストスパートです。

腹は減ったが時間無し

さて山形駅前を急ぎ足で回りましたが、駅に着くと疲れがドッときて急にお腹が減ってきました。

次の列車の発車までは10分もありませんし、なにせロングシートの在来線ですから駅弁を買うことはなかなか抵抗感があります。

どうしようかと悩みながら、改札前の売店に赴いてコレだ!というものと出会います。

凍みもち(しみもち) ソウルフードらしい

値段をメモし忘れましたがそこまで高くはなかったと思います。

これをお供に秋田を目指します。

虚無

18時59分、列車は山形駅を発車していきます。

混雑率は席が埋まっている程度。

日が落ちていることもあって車窓を楽しむのは厳しいものがありす。

ひたすら、北へ進みます。

新庄駅で乗り換え

山形駅から約1時間、列車は山形新幹線の終点でもある新庄駅に到着します。

ここで標準軌区間は終わり、狭軌区間に戻ります。

新庄駅構内 奥に秋田方面の列車が止まっている

目の前には、本日のラストランナーが私を待ってくれています。

頑張るしかありません。

 

ラスボス快速

20時18分、列車はいよいよ目的地の秋田を目指して発車します。

新庄からの途中停車駅は27駅、所要時間は2時間40分です。

耐えます。

車内 この虚しさたるや

列車は淡々と東北の内陸部を進んでいきます。

ほぼ実質、銀河鉄道ロングシート)です。

 

ついに・・・

神奈川からなんだかんだで13時間・・・

秋田!! 画質!画角!

ついに秋田に初上陸です!!!

疲労が吹き飛びます。この感覚こそ旅の醍醐味です。

強烈な達成感、満足感。飽きることはありません。

改札の外にてなまはげがお出迎え (かわいい)


改札を出るとなまはげが出迎えてくれます。

秋田に来たという実感がひしひしと湧いてきます。

竿燈まつりをモチーフにしたであろうモニュメント おしゃれ

竿燈まつりのモニュメントも、生きてるうちに一度は見に行ってみたいものです。

さて、本日の宿である東横イン秋田駅直結という驚異のアクセスを誇っています。もう一目散に向かいます。

でも、お腹もすいています。秋田をせっかくなら少しでも楽しみたいものです。

 

次回、深夜徘徊@秋田駅

【でけえ】18きっぷで秋田へ⑦ 山形駅前の無料展望タワーとお城に行こう 米沢ー山形

前回、夕暮れ時の米沢駅前をブラブラと歩きました。

山形駅まで来ましたが、ここでも時間があります・・・

 

街ブラチャンス

さて山形にやってきましたが、乗換時間が今度は40分あります。

歩くか迷いましたが、ここまで来たら頑張ろうと重たい足を動かします。

マップを眺めてみると面白そうな場所がいくつか・・・

さてこういう時、私はマップを眺めてなんとなく行きたい場所を見つけます。

今回は駅前の面白そうなタワーと山形城が個人的に刺さったのでこの二つを狙います。

正直時間的に怪しいので、まずは駅から近いタワーを訪れました。

無料で楽しめる展望室!霞城セントラル

マップを見ると随分と目立つ建物が・・・

明らかに背が高い なんという存在感

調べてみる「霞城セントラル」という施設らしい。行くしかありません。

ということで山形駅の橋上改札を出て西口方面に進むと「霞城セントラル」への連絡通路がありました。

さっそく中に入ると展望室はこちらの文字が。

進んでいくと随分立派なエレベーターホールが鎮座しています。

御立派・・・

ここからエレベーターで上に向かうとエレベーターホールにたどり着き、そこから案内に従っていくと・・・

山形駅前の美しき夜景

角に配置されている大きな二枚のガラスの先に美しい夜景を望むことが出来ます!

他にもピアノが配置されていたり、市民の方々の憩いの場になっているのだなと感じました。

この方面以外にも窓が設置されており、他の方角の景色も楽しむことが出来ます。

駅とは反対方面の景色 昼ならまた違うものになるのでしょう

また、展望フロアには夜景を楽しめるレストランのようなものもあったので、次回はぜひそちらでご飯を頂きながらこの景色を眺めたいものです。

www.kajocentral.com

大急ぎで霞城(山形城)へ

さて、欲張っていきましょう。

時刻は18時30分。列車の発車時間は18時59分。

霞城までは徒歩10分。余裕で急いでいきます。

道中に拝めた左沢線 なかなかの迫力

線路沿いの道を大急ぎで進みます。

 

霞城公園内にある山形城跡

さて大急ぎで歩くこと約10分。山形城跡のある霞城公園に到着しました。

お堀を抜けて園内へ進みます。

お堀のまわりは綺麗に整備されている 街灯が美しい

中に入っていくと立派な体育館があり、中では子供たちがスポーツをしている音が聞こえてきます。

そしてそこからさらに奥に進むと・・・

山形城跡の外壁 本丸はいずこ

いかにもな塀が現れました。

ただ塀の前にはまたお堀があり、随分と距離があります。

時間無く泣く泣く撤収

本当は塀の周りを一周したり、もう少し歩いていたかったのですがこれ以上滞在すると列車を逃してしまうので泣く泣く撤収します。

ちなみに後から調べて発覚したのですが、私が通っていた道は裏門的な場所だったらしく、もっと雰囲気を感じることが出来る場所もあったのだそうです。悔しい

www.city.yamagata-yamagata.lg.jp

やっぱり時間がないので早歩きで移動します。

霞城セントラルの下からの写真 とんでもなく立派

帰りに改めて眺めると随分と立派な施設であることがよくわかります。

山形市のシンボルの役目をしっかりと果たしています。

 

次回、ラストスパート秋田へのウイニングラン

 

【歩くしか】18きっぷで秋田へ⑥ 乗換時間暇だから米沢駅周辺をブラブラしよう

前回、奥羽本線にて福島から板谷峠を越えて米沢にやってきました。

 

乗換時間が長い

さて米沢までやってきたものの、次の列車は40分も後です。

ただしかし、個人的にはありがたいことなのです。

始めて来た米沢の街をぶらついてみましょう。

レンタサイクルはサービス開始前(2023年3月地点)

どうやら調べてみると、米沢駅前でレンタサイクルが出来るとのことでしたが、駅の中にある観光案内所で伺ってみるとまだサービス開始前とのこと。。。

現在ではレンタサイクルが使えるのでしょうか・・・?

何方かご存じの方いらっしゃればコメント頂けると幸いです。

米沢駅前の案内 希望だけ抱かせやがって・・・


いけるところまで歩いてみよう

こうなったらしょうがありません。歩くしかないのです。

どうやら地図を見てみると街の中心地は米沢駅から少し離れているようですので、できれば街の中心地、米沢城跡を目指していきます。

駅前の通り 結構道幅が広く立派な印象

市街地前の最上川でリタイア

約15分ほど歩きましたが、このまま市街地に向かってはまず間違いなく列車を逃すと悟り無念のリタイアです。

立派な橋 辛い

夕暮れ時の河川敷ということも相まってなんだか感傷的な気分になります。

この河川敷にもたくさんのドラマがあるのだろう

夕日を背に、駅へと戻ります。

今度はしっかりと時間を取って、お城を見に行きます。

米沢駅舎とモニュメント

さて駅に戻ると、米沢駅の駅舎がかなり立派なモノであるということに気づきました。

米沢駅舎 洋風な造り

洋風でレトロさまで感じるこの建物は山形新幹線の開業に伴って1993年に山形大学工学部の旧本館を模して改築されたものだそうです。

改札を出なければ眺めることはできませんでしたから、やはりブラブラしてよかったと思うばかりです。

 

また、駅前のモニュメントがかなり自分好みでした。

活力と創造と愛の21世紀都市をめざして 作者等不明

私は美術などへの造詣は浅いので専門的なことは申せませんが、素人目でもこのモニュメントが言わんとするメッセージや躍動感を強く感じられます。

夕焼けも相まって色合いまで美しいです

 

駅弁は買わずに米沢を出発

少し余裕をもって米沢駅のホームに入りました。

米沢駅といえば米沢牛を用いた駅弁が有名ですが、この時は力餅でおなかが膨れていたこともあってスルーしてしまいました。

右の車両にて山形へ

17時29分、列車は予定通り米沢駅を発車しました。

疲れ切っていた私は、本当に気持ちよくうたた寝をして、気づいたら山形駅手前でした。リベンジです。

 

次回、みるとこだらけの山形駅

【伝統】18きっぷで秋田へ⑤ 峠駅にて立ち売り「力餅」を買おう 板谷ー米沢

前回、奥羽本線にて板谷までやってまいりました。

この次の駅にて、とある名物商品を買いたいと思います。

 

 

峠の力餅

板谷の次は峠駅という随分と安直に命名されたであろう駅に止まります。

まず駅名から面白いですが、この駅は「峠の力餅」というお餅をホーム上で立ち売りされているということで大変有名です。

今回はこちらの峠の力餅を入手していきます。

峠の茶屋さん

「峠の力餅」を販売しているのは、峠駅のすぐそこにお店を構えている「峠の茶屋」さんなのだそうです。こちらのお店のホームページに、力餅の歴史や峠駅の歴史まで様々な興味深い記事が掲載されているので、ぜひ興味がある方はご覧ください。

www.togenochaya.com

いざ購入へ 事前準備

さて列車は山の中を駆け上がりながら峠駅へ着々と向かいます。

峠の力餅はホーム上にて立ち売りされているため、列車の停車時間中に購入しなければいけません。峠駅は主要駅や交換駅ではないため、停車時間はほんとうに僅かです。

この本当に短い停車時間、約1分(もっと短いかもしれません)の間に買うためにはいくつかやっておいた方が良いことがあります。

1.一番前のドアに移動しておく

売り手さんは列車到着時米沢方にいるそうなので、なるべく近い部分に事前に移動することで購入できる確率を上げます。

2.1000円を用意しておく

お釣りの計算などでタイムロスしないように代金をぴったり用意しておきましょう。

これは他のお客さんのためにも有効です。

峠駅に到着 すごい勢いで購入

列車内を移動して、身構えているといよいよ峠駅に到着します。

外から「ちから~もち~」という掛け声が聞こえてきます。

列車のドアが開くとすぐに売り手さんに1つお願いしますと伝え峠の力餅を無事に入手できました!

売り手さんは本当に慣れた手つきで車両の後方へ進んでいきました。自分以外にも何人か購入されている方がいらっしゃいました。

「峠の力餅」いざ実食

列車はゆっくりと峠駅を発車。ここから米沢方面へ抜けていきます。

さてせっかく買った待望の峠の力餅。車内で少し頂きます。

峠の力餅の包み紙 かわいいデザイン

雪も残るような峠の真ん中の駅にて立って待っていらっしゃったからか、お餅は箱までヒエヒエです。

いざ開封していきます!

全8個入り 美しい見た目

中には8個のきれいでかわいいお団子がとてもきれいに並べられています。

容器の中に爪楊枝が入っているため、素手で食べる必要はありません。

優しすぎる味 幸せ

さて爪楊枝にていよいよ実食です。

ヒエヒエのお餅の中にはあんこがぎっしりと詰まっていて、優しい甘みが口の中に広がります。

(断面図を撮り忘れました・・・またリベンジです)

板谷峠を越えて米沢へ

私がおいしく峠の力餅を食べていると、車窓から次第に雪が姿を消していき、視界が広がると間もなく牛が有名な米沢に到着します。

16時50分、列車は無事に終点の米沢に到着です。

ここから新庄方面の列車に乗り換えます。

 

ただ、接続列車の時間は17時29分、約40分も乗換時間があります。

せっかくここまで来ました。街ブラするしかありません。

 

次回、自転車借りられず涙の街ブラ

【いよいよ旅情】18きっぷで秋田へ④ 奥羽本線にて板谷峠へ 福島ー板谷

前回、東北本線にて福島までやってきました。

ここから、屋台骨へと切り込んでいきます。

 

福島駅前のかわいい時計 かわいい

奥羽本線に乗り換えて

さて、ここから東北本線から離れて山形方面を目指していきます。

奥羽本線はその名の通り奥羽山脈を貫き福島から山形・秋田を経由し青森を目指す日本有数の長大路線です。福島から新庄までは新幹線と線路を併用するミニ新幹線区間にもなっています。

特殊仕様な普通列車板谷峠

さて先ほども書いた通りここから新庄までは新幹線と同じ線路を走行します。

その為に、在来線側の車両が特別な仕様になっています。

実は、新幹線とJRの在来線は線路の幅は違うのです。新幹線の方が線路の幅が広くなっています。(一部私鉄ではこの広めの線路幅を採用しているところもあります)

そのため、ミニ新幹線区間の在来線車両は車輪の幅が新幹線仕様になっているのです。

そんな特殊な車両に乗っていきます。

719系

随分特殊な座席配置・・・

719系に乗って一番驚いたのは、見たことのない座席配置です。

車内の座席構造(イラスト)

写真を撮り忘れたため、イラストで勘弁していただきたい・・・

ボックスシートの両脇にボックスの片割れみたいな座席が配置されています。

セミクロスと呼ぶべきものなのでしょうか・・・

 

福島駅を発車 すぐに左手から新幹線

16時04分、列車は唸るようにして福島駅を発車します。

発車後、線路は西にカーブしていき東北本線に別れを告げます。

そして左手には新幹線の立派な高架橋が見え、そこから分岐している線路が見えます。

福島駅発車直後の車窓

この線路は私たちの走っている線路に沿うように並んだ後、段々と下ってきて在来線と合流します。ここからはミニ新幹線区間です。

福島の市街地からだんだんと山がちな区間

列車は西に進路をとり、福島の住宅街を走っていきます。

夕暮れ時の時間。福島駅のゲーセンで遊んでいたんでしょうか、大きなぬいぐるみを抱えた中学生集団や学生、同業者の方など・・・なんだか抒情的な気分になってきました。

こうした他の地域の日常の一コマを覗けるのも18きっぷの魅力です。

遂に峠越えの区間

列車はしばらく住宅街を走り庭坂駅を過ぎると、今度は進路を北に変え福島の市街地を眼下にしながらどんどんと急な勾配を登っていきます。

なかなか伝わりにくいかもしれませんが結構登ってます


車窓には急に緑が増え、一気に山越えの様相を見せます。

そこから山が深くなってくると、今度は車窓に白銀の要素も現れます。

3月末でも結構残っているのですね・・・

板谷駅発車直後の車窓 昔の折り返し線の跡?

地上のトンネル駅

列車は15分ほど走ったのち、板谷駅に到着。

この駅は雪害防止のため、地上でありながらトンネルの中に駅があります。

分岐器に雪が積もってしまうと場合によっては故障の原因になってしまうのです。

板谷駅駅名標 廃駅の跡も見える

廃駅となった赤岩駅

上の駅名標を見ると庭坂駅の部分が後から付け足されたような印象を受けます。

ここには、2021年3月まで庭坂駅板谷駅の間存在していた赤岩駅の表示がなされていたのでしょう。

私は今回の移動中この赤岩駅を見逃してしまいましたので、次回は必ずこの目に収めたいところです。

 

次回は板谷峠の代名詞たる「お餅」をゲットしたいと思います。